コラム

陰性食品とは?

2022/08/19

千坂メソッドでは食べ物を陰陽酸碱(アルカリ)で大きく4つに分類しています。今回は『陰性』の食べ物についてのおさらいです。

陰性とは遠心性のエネルギー。遠心性とは中心から外へ外へと拡がっていくため、密度が薄くなるという現象を引き起こします。ですから、陰性の食べ物には『血液を薄くして体を冷やす』という性質があります。
 
陰性の食べ物には他に、ゆるむ、肥大する、伸びる、垂れ下がる、分解する、免疫・代謝を下げるなどの性質があります。例えば、その中の”垂れ下がる”という性質が胃やそれを支える筋肉に働けば、胃下垂になるわけです。肥大するという性質が心臓に働けば心肥大となります。陰性食品の性質を知ると、まるで陰性こそ悪者のように思ってしまいますが、決して陰性が悪いわけではありません。陰性と対極にある陽性とのバランスが重要で、生命は陰と陽の合体、どちらが欠けても成り立たないのです。
 
伸びるということは成長するということ。赤ちゃんが大きく育っていくためには陰性が必要不可欠です。しかし、陰性が多すぎると成長が早まり、これを大人に当てはめると”老化スピードが早い”ということになります。となると成長が早いというのは必ずしも良いことではありませんね(笑)現代の食事が陰性に偏りがちで、陰性による不調や歪が多いためにどうしても千坂メソッドでは陰性を控えるようにという指導が多くなっています。しかし、それは時代的・環境的背景があるからこそなのです。
 
世間では健康的だとされている食べ物の中にも陰性の食べ物が隠れています。果物、豆乳や納豆など大豆製品、牛乳、酢、生野菜、青汁、野草茶など、これらにはもちろん良い部分(メリット)もあるのですが、陰性ということを知らずにたくさん入れてしまうと冷えが強まり血液が薄まり、生命力をどんどん落としてしまいます。
 
本来、暑い季節に体を冷やすためにほどよく陰性食品をいただくというのは、自然界の法則からいっても理にかなっています。しかし、陰性過多の現代だからこそ、くれぐれもその量には気をつけなければなりません。陰性食品は千坂メソッド因果表(画像)の上の食べ物です。陰性が多く不調に悩んでいる方は、ぜひ、この機会に見直してみてくださいネ!健康のためにと思っていたのに実は陰性だったの!?というものがあるかもしれません♪