コラム

よく噛んで食べる

2022/07/15

叢生(そうせい)、上顎前突、反対咬合、など歯並びの問題や現代人の顎の退化が著しくなっています。歯並びが悪くなるのは決して偶然ではありません。

昔の日本人を思い浮かべてみるとわかりますが、エラが張ってきれいに整った素晴らしい骨格を持っています!徳川家康がわかりやすいでしょうか。消化器系の丈夫さが外見からもわかります。
 
現代人の顎は退化し細く小さくなっています。顎が退化すれば歯がきれいに生え揃うことはできません。米国の歯科医師に、先住民の食生活の変化と身体の退化を研究したプライス博士という有名な方がいます。プライス博士は先住民の食事が近代化しているところほど歯並び・骨格の退化や虫歯が増加することを見つけ出しました。

つまり、日々の食生活によって歯の健康や骨格まで決まってしまうことです。千坂メソッドでは食べ物はもちろんのこと「噛む回数の減少」も原因のひとつとしてみています。噛むことは食べ物を細かく噛み砕き、唾液の分泌を促進して、後に食べ物が運ばれてくる消化器官の働きを助ける重要な役割を担っています。

噛まずに飲み込むと消化が悪いだけでなく、顎の筋肉や歯茎が緩むことで歯並びの悪さ、歯肉炎、虫歯などにも影響します。また、噛むことは脳への刺激ともなるため、噛まないことによる歯並びの悪さは集中力の欠如や頭の回転力低下を招きます。同じ食べ物を10回噛んで食べたのと、100~200回噛んで食べたときのカラダへの影響では雲泥の差がでます。とくに便通の変化が顕著です。どんなに良い食べ物でも噛まずに飲み込んでいてはその良さを活かすことはできません。
 
噛むことはお金がなくても簡単にできること!とっても経済的&効果的です。まずは毎食のひと口目だけでも100回噛ことで徐々にクセづいていきます。例え、陰性の強い食べ物を食べても口の中で良く噛むことによって陰性を中和するが可能です。千坂メソッドの長時間煮る・炊くという陽性を高める調理のように、噛むことによっても陽性を高めることができます。ぜひ、お試しください♪