ここまで水素水の性質や水素水の評価の背景、身体に良いとされる根拠などについて見てきましたが、本章では第一章「水素水ってどういう水のこと?」で触れた、水の電気分解によって発生するアルカリ性電解水(本章では以降「電解水素水」と呼びます)にフォーカスします。
「アルカリイオン水」はブームの約30年前から効果が認められていた
電解水素水は前述の通り、水に電流を流して電気分解すると陰極側で生成されます。陰極側にできる電解水素水はアルカリ性で、水素の他にミネラルなどの電解質を含んでいます。一般的には「アルカリイオン水」という呼称でおなじみでしょうか。
一時期ブームとなったことで流行りもののイメージがある電解水素水ですが、1966年に当時の厚生労働省が「飲用による胃腸症状改善」効果がみられるとして電解水素水を生成する“電解還元水生成装置”を家庭用医療機器として使用することを認め、1979年には水道蛇口直結型の電解水生成装置が医療用具として製造承認を受けています。
ところが1990年代の「アルカリイオン水」ブームと共に電解水素水に対する疑義が取りざたされるようになったことで、第三者機関として「アルカリイオン水整水器検討委員会」が組織され、胃腸症状を対象とした二重盲検比較臨床試験が実施されました。その結果、胃腸症状に対して有効性が確認されましたが、医薬品様の即効性はなく、比較的軽度の症状に緩やかに作用するとされています*1。
水素が含まれる天然水も
さて、これまで見てきた水素水や電解水素水が人工的に「生成された水」だったのに対し、天然の水には水素が含まれていないの?と思われた方もいるのではないでしょうか。
日本国内の水素水の研究者には、「天然水の中にも還元水のような優れた機能を持った水が存在することを見出しており、これらの水も機能水に含まれると考えている*2」という説を展開する人がいるほか、ヨーロッパでも水素を含んだ天然水が採取でき、名水として親しまれているという報告もあります。
水素水を生成する手間やコスト、さらに不純物や生成機器のメンテナンス等について懸念がある人にとっては、水素を含有する天然水は良い選択候補といえるでしょう。
ひとくちに「水素水」といってもその生成方法などによって違いがあることがお分かりいただけたと思います。
私たちの身体および健康に良い影響を与えるといわれる水素水について、その成分や“あやしい”イメージの理由を理解した上で、自身の身体や生活に合う水素水を取り入れていけたらいいですね。
・参考文献『ここまでわかった水素水 最新Q&A』太田成男著
・*1 「アルカリイオン整水器協議会 研究成果資料P8 https://www.3aaa.gr.jp/pdf/arukari-No2.pdf
・*2 『健康に良い還元水研究の進歩』 白畑實隆*、濱崎武記、照屋輝一郎 Trends in Food Science & Technology 23(2) February 2012, 124‐131
千坂メソッドの陰陽酸碱を知ると、血液を濃くしてカラダを温める”陽性”の食べ物がいいんだ!陽性が強ければ強いほどいいのか!と考えてしまいがちです。
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第一章は、水素水がどういうものであるかについての内容でしたが、本章では「水素水が体に良いといわれるのはなぜか?」ということについて見ていきます。
「水素水」は誰でも耳にしたことがあるほど一般的に知れ渡っていますが、“水素水が何たるか”については漠然としたイメージや、「何となくあやしいのでは?」といったイメージを持つ人もいるのではないでしょうか。
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