コラム

炭水化物の代表格“お米”を摂ることのメリット

2022/09/28

改めて知りたい! お米の良さ

数多あるダイエット方法の中で“糖質制限”が広く浸透した一方で、そのデメリットや、炭水化物の代表格であるお米を食べるメリットにも関心が集まっているようです。

食健では特に玄米の栄養素やそのメリットを重視した食生活を提案していますが、ここではダイエットにおける観点から、改めて“お米”の特徴について見てみたいと思います。

まず、お米およびその糖質の特徴として

  • 炭水化物の他にタンパク質、ビタミ・ミネラル類、食物繊維などが含まれる
  • 肉や乳製品などの動物性脂肪に比べて優先的にエネルギーとして消費される
  • 体脂肪の合成を促すインスリンの分泌がゆるやかであり、それに起因する体脂肪の蓄積が抑えられる
  • 粉状のパンや麺などの糖質に比べ、時間をかけて消化・吸収されるため腹持ちが良い

などといったものがあります。

玄米このような特徴から、「実はお米は太りにくい」といわれています。さらに上記に挙げた特徴においては玄米が白米を上回っているため、玄米ではさらにこれらのメリットが大きいと考えられます。

また、お米の主成分である炭水化物が不足すると脳の働きが低下するため、判断力・集中力の低下や疲労感などにつながります。人間の脳は糖質のみエネルギーとして利用するため、炭水化物(=糖質)を摂取しないと脳の満腹中枢が満たされず、そのため脂質や砂糖などの糖分が多く含まれる食品を食べ過ぎてしまう……といったことも起こり得るのです。

筋トレ愛好者にも朗報! 糖質摂取が筋トレをサポート!?

糖質制限と同様に近年注目を集め、愛好者が増え続けている筋トレ。筋トレといえば、タンパク質すなわちプロテイン摂取がセットとして考えられている傾向がありますが、実は炭水化物も筋トレに重要な役割を果たしているのです。

トレーニングの際は、体内でエネルギーとして炭水化物(糖質)が使われます。この糖質が不足すると、体内のタンパク質が分解されてエネルギーに変換されます。筋肉はタンパク質で構成されているため、糖質が欠乏した状態でトレーニングを続けると筋肉の分解が促進され、筋肉が減少してしまいます。筋肉が減ることで代謝も低下するため、筋トレ効果はおろか、ダイエットにも影響が出てしまいかねません。

主食の炭水化物を抜くような過度な糖質制限をし続けると、せっかく鍛えてできた大事な筋肉が分解され、エネルギーとして使われることになってしまうのです。

このような状態にならないためにも、炭水化物の糖質の働きを正しく理解して摂取することが重要になります。糖質の中でも、パンや麺など小麦由来の炭水化物はグルテンの影響が懸念されるため(詳細は「最近よく聞く“グルテンフリー”って、何にいいの?」をご参照ください)、お米を食べる事で、身体の健康を保てるだけでなくダイエットや筋トレにもメリットがあるといえるでしょう。