もともとは疾病の食事療法がスタート
昨今の健康・ダイエット志向で、“グルテンフリー”への注目度や関心度は高まり続けているようです。
グルテンフリーはもともと、小麦に含まれるタンパク質“グルテン”に対する不耐症のセリアック病や、小麦アレルギーを持つ人の食事療法でしたが、グルテンが除去された食事をとることで、体調が良くなったりダイエットにつながったりするなど、徐々に一般にもメリットを実感する人が増えていったとされています。
しかし現代の食生活は、パンやパスタ、うどんやラーメン、焼き菓子などのスイーツ……挙げればきりがないほどグルテンを含有する食品にあふれています。これらの食べ物を断ってまで、グルテンフリーを実施するメリットは、どこにあるのでしょうか?
グルテンフリーで得られることは?
日本でも食生活の欧米化によって、セリアック病ほどの重度の不耐症でなくても、グルテンに対する不耐症の人は増えている可能性があるとの指摘があります。
他にもグルテンにはプロリンというアミノ酸が含まれていて、これが体内にある消化酵素で分解されにくく、特に腸に悪影響を与えるとされています。
そうした影響を受けている人がグルテンフリーを実施することで、腸内環境が良くなっていき、さまざまな体の不調が改善し、ひいては肌の状態も良くなるといったこともあるようです。
また、小麦に含まれる糖質は消化酵素のアミラーゼによって効率的に消化され、急速にブドウ糖になって血糖値上昇の主な原因となっています。
こうして血糖値が急上昇してインスリンが大量に分泌されると、血糖値の急な上昇と下降が繰り返されます。この状態が続くと、空腹ではないにも関わらず脳が空腹を感じ、食物を欲して間食などが増え、使われないエネルギーが脂肪として蓄積されるのです。
血糖値や肥満が気になる人にとっては、こうした小麦の特徴も見逃せない点でもあるでしょう。
不調が気になる場合は、一度試してみても
グルテンに対する耐性はもちろん個人差がありますが、体調がすぐれないことが続いていたり、その原因が思い当たらない、という人はグルテンフリーを試してみるのも良いでしょう。一般に、小麦食品抜きの生活を2週間ほど続けると、効果を実感できることが多いといわれています。
最初は小麦食品を断つことが難しく感じられるかもしれませんが、基本的に和食中心の食生活にすると、グルテンフリーが実践しやすくなります。
また昨今は米粉やパスタの麺など、小麦粉の代替食品の種類も増えています。これらを取り入れるのも、楽しみながらグルテンフリーを続けるきっかけになるかもしれません。
食健では、パンやお菓子などが作れる「玄米マルチミックスパウダー」や、パスタやラーメンにも汎用可能な「玄米100%生めん」など、白米より栄養価の高い玄米を用いて、各種食品を取り揃えています。
「グルテンフリーを実践しながら栄養バランスもとりたい!」という方はぜひお試しください。
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