コラム

小麦が体質改善に向かない理由

2023/01/13

欧米の代表的な穀物である小麦も、精製していない全粒粉なら、栄養豊富です。が、残念ながら、玄米ほどの力は備えていません。

 
 
よく千坂メソッドでは”外気に触れている硬い食物繊維は、太陽エネルギーの結晶である”という言い方をします。この太陽エネルギーこそ、体内で生命力に変わる陽性の力です。小麦の外皮にも当然、陽性は蓄えられているのですが、小麦は10月に播いて6月には収穫するため、冬の弱い太陽を浴びて生育することから、陽性の蓄えが少ないと考えられます。
 
さらに小麦は、グルテンというたんぱく質の一種が”伸びる”という陰性の性質を持ち合わせるため、千坂メソッドでは陰性に分類しているのです。
 
現に、小麦粉を過剰に摂取すると、体温が下がって活力がなくなったり、細胞が肥満状態になったりします。これらはすべて、冷やす、伸びる、ゆるむ、膨らむという陰性の働きによるもの。病のある方が小麦を摂ると、患部の面積が次第に広がってしまうので、特に病気治しをするときには、千坂メソッドではおすすめしていません。
 
また、現代は、陰性体質の人が多いので、小麦外皮の陽性よりもグルテンの陰性の方が強く作用してしまいます。
 
世界的にみると、小麦を主食としてきた民族は、肉類もわりと多く摂取していますが、これは、主食以外で何とか陽性を補うための手段であったのかもしれません。