コラム

籾付き玄米で取り入れる、ケイ素のある暮らし

2025/10/09

最近、美容や健康に関心のある方の間で「ケイ素」という言葉をよく耳にするようになりましたね。シリカウォーターやサプリメントなど、さまざまな商品が登場していますが、「そもそもケイ素って何?」「本当に体に良いの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

今日は、ケイ素の基礎知識から、毎日の食卓で自然に取り入れられる籾付き玄米の魅力まで、わかりやすくお話ししていきますね。

ケイ素って、どんなもの?

ケイ素は、地球上で酸素の次に多く存在する元素なんです。土や岩石、水晶などに含まれていて、地球の表面の約60%がケイ素でできているとも言われています。とても身近な存在なんですね。

私たちの体の中にも、ケイ素は存在しています。皮膚、髪、爪、骨など、体のさまざまな部分に含まれているミネラルの一種です。ただし、体内では作り出すことができないため、食べ物から摂取する必要があります。

野菜や穀物は、土壌に含まれるケイ素を養分として吸収して育ちます。私たちがそれらを食べることで、自然とケイ素を体に取り込んでいるというわけです。普段の食事で、意識せずとも摂取しているミネラルなんですよ。

ケイ素の体への働きとは

ケイ素は、私たちの体を構成する要素の一つとして存在しています。特に皮膚、髪、爪、骨などに多く含まれていることから、これらの健康維持に関わっているのではないかと考えられています。

ただし、現時点では一日に必要なケイ素の摂取量が明確に定められておらず、

ケイ素は体の構成要素として大切なミネラルではあるものの、「これだけ摂れば美肌になる」「髪が艶々になる」といった効果が保証されているわけではないということです。

過度な期待をするのではなく、バランスの良い食事の中で自然に取り入れていくという姿勢が大切だと言えるでしょう。

特に40代を過ぎると、ケイ素を保持できる能力が衰え始めます。そうすると、例えば「髪の毛のボリュームや、艶がなくなった…」「爪がボロボロになりやすくなった…」「皮膚のハリがなくなった…」といったケイ素不足による老化現象を感じやすくなることも。

エイジングケア成分としてもケイ素はとても重要なものです。

籾付き玄米が注目される理由

ケイ素を含む食品は、穀物、野菜、海藻類など、さまざまなものがあります。中でも特に注目したいのが「籾付き玄米」です。

玄米は、白米と比べて栄養価が高いことで知られていますが、それは精米する前の状態だからこそ。お米の表面にある糠層や胚芽には、ビタミンB群、ミネラル、食物繊維など、たくさんの栄養素が詰まっています。

そして、ケイ素もまた、お米の外側の部分に多く含まれているのです。特に籾は約20%がケイ素で構成されていると言われています。白米を食べるということは、玄米の持つ豊富栄養素と一緒に、ケイ素も削り取られてしまいます。だからこそ、籾付きの玄米で食べることに意味があるんですね。

籾は約20%がケイ素で構成されている

籾付き玄米で取り入れるメリット

自然な形で摂取できる安心感

サプリメントや特殊な水ではなく、昔から日本人が食べてきた主食である玄米から、自然な形でケイ素を取り入れられるというのは大きな魅力です。体は、自然な食品からの栄養素を効率よく吸収できるようにできています。

”丸ごと”いただくことが出来る

籾付き玄米はお米として完璧な姿です。どこも削られることなく、命を宿したそのままのものをいただくということは、私たちの生命エネルギーを高めることにも繋がります。また本来は食べられる籾を捨てずに食べるということはSDGsにも繋がっていきます。

ケイ素以外の栄養も豊富

籾付き玄米の素晴らしいところは、ケイ素だけでなく、ビタミンB1、B2、B6、食物繊維、マグネシウム、鉄分など、現代人に不足しがちな栄養素がバランスよく含まれていること。一つの食品で多くの栄養を摂取できるのは、とても効率的です。

ケイ素だけでなく、ビタミンB1、B2、B6、食物繊維、マグネシウム、鉄分など

籾付き玄米のおいしい取り入れ方

しかしながら「米」の「刃」と書いて「籾」という位、普通の調理法や食べ方では私達には到底消化しきれない程の固い食物繊維であるのが玄米の籾なのです。

そこで私達は、専用の工場で特殊な製法を使って籾付き玄米を高温高圧で炊飯し、微粉末にすることで、普段の食事に摂り入れることを可能にしました。

それがBAP玄米パウダープレミアムという商品。白米に混ぜて炊いたり、パン生地に混ぜて籾付き玄米パンを作ってみたり。コーヒーに混ぜたり、カレーの隠し味にしてみたりと、様々な形で籾付き玄米を摂ることができます。

米粒に依らない玄米食なので、日々の生活に無理なく摂り入れることが出来るのではないでしょうか?普段の主食や副食にちょっと混ぜるだけでOKです。

バランスが何より大切

ケイ素を含む籾付き玄米は魅力的な食材ですが、これだけを食べていれば健康になれるというわけではありません。大切なのは、バランスの良い食生活です。

玄米を主食に、野菜、タンパク質、海藻類などをバランスよく組み合わせた食事を心がけること。そして、適度な運動や十分な睡眠、ストレスケアなど、生活全体を整えていくことが、本当の健康への近道です。

ケイ素は、そんな健やかな暮らしを支える一つの要素として、自然な形で取り入れていくのが良いでしょう。

まとめ

ケイ素は、私たちの体を構成する大切なミネラルの一つです。

科学的な効果効能については、まだ研究段階の部分もありますが、バランスの良い食事の中で、自然に摂取していくことには意味があるでしょう。

籾付き玄米は、そんなケイ素を含む栄養豊富な食材。

昔から日本人が大切にしてきた伝統的な食べ方でもあります。特別なことをするのではなく、毎日の主食を少し見直してみる。それだけで、より丁寧な食生活への第一歩が踏み出せるのではないでしょうか。

今日からできる小さな一歩。あなたも籾付き玄米のある暮らし、始めてみませんか?

この記事を書いたのは・・・

CHISAKAYOSHIKI
CHISAKAYOSHIKI玄米スペシャリスト
株式会社 食 健 取締役/玄米専門ブランド「LE GENMAI」代表。